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ヨロコビのナポリタン

ヨロコビのナポリタン
初めて洋食屋さんで食べた洋食が『ウィンナーピーマン炒め』という、スルドク個性的な人生を歩んでいる私です。
だからでしょうか?
ナポリタンとの出逢いは、甘く、優しく、官能的なものであり、洋食ヘのホホエミの扉が改めて開かれた瞬間でもありました。
洋食デビューをハンバーグ&ライスで飾りたかったのが、訳あって『ウィンナーピーマン炒め』になってしまった少年のカナシミは、母が作ってくれたナポリタンによってヨロコビへと変わり、私を洋食の楽園へとイザナってくれました。
食材(2人前)
パスタ300g(2.2mm)、オリーブオイル大さじ2、
ベーコン(食べたいだけ、好みの大きさにカット)
ウィンナー(食べたいだけ、好みのカットで)
玉ねぎ1/2玉(5mm幅くらいにスライス)、ピーマン1ヶ(5mm幅くらいにスライス)、マッシュルーム(スライスしてあるもの)適量、粉チーズ・タバスコ適宜
a_調味液(よく混ぜ合わせて下さい)
トマトケチャップ大さじ5、ウスターソース大さじ1、マヨネーズ大さじ1
茹でる用の水たっぷり、塩適量(水の約8%)、オリーブオイル小さじ1
茹であがった麺用と麺だけ炒める用のオリーブオイル各大さじ1
作り方
1.仕込みです。麺を茹でます。太い麺なので10分以上茹でることになりますが、メーカーによって様々です。パッケージに表記されている茹で時間を確認してください。そして表記されている茹で時間プラス1分で茹でてください。
鍋にタップリの水をはり、約8%の塩を入れて強火にかけ、沸騰したら麺を投入、オリーブオイル小さじ1を入れて、箸などでくっつかないようさばきながら再沸騰するまで茹で、沸騰したらフツフツとした茹で加減で、茹で時間プラス1分間で茹でてください。
茹で上がったらザルにとり、水気を切りながらオリーブオイルをふって、常温に戻るまで放置して下さい。途中麺がくっつかないよう箸などでさばいてください。
常温に戻ったらストックパックなどに入れて冷蔵庫へ。丸一日保存して下さい。
2.フライパンにオリーブオイルをしいて冷蔵保存しておいた麺を投入、中火で炒めます。麺の表面がカリッとしたら、一旦取り出してください。
3.空いたフライパンにオリーブオイルをしき、ベーコン、ウィンナーを投入、中火で炒めてください。次に玉葱、ピーマン、マッシュルームを入れて炒めます。
4.全てに火が通ったら強火にして調味液a_を投入、香ばしい香りがたってきたら、2の麺を投入、まんべんなく炒めたら出来上がりです。お皿に盛り、お好みで粉チーズ、タバスコをかけてお召し上がりください。

或る日の情景~猫03

こきちの一分
「こきちクン。」と、呼びかけたところコノ表情です。

通訳しますと。
「ン、なんでぇい!ウルせぇじゃねぇか!」
アンマリな物言いなので、私は口応えしました。
「あのね、もっとキャーイク振り向いて、ニャンニャンとか言えないの?」
 するとコノ表情です。

通訳します。
「おぅ、おぅ、おぅ、ベラぼーめ!何云ってやがんでえい!こちとら江戸っ子でぇい!」
私は沈黙しました…。
こきちクンが、我が家においでになったのは(既に記してますが)、マダ生まれて2ヶ月ちょっとでタイヘン小さかったのですが、なんだかヤタラと強気な子猫でした。
その頃我が家には、チンチラシルバーの『お蝶』、ブラックペルシャの『以蔵』(因みにこきちクンはアメリカンカールの『小吉』)が既にいらっしゃって、静かな空間が定着していたのですが、こきちクンの登場でスッカリ我が家の芸風が変わってしまいました。
こきちクンのキャラは武闘派で、キョーボーかつオーボー!
なんせ、ご飯をいただくにも、戦闘的で、それまでは「ミョウ、ミョウ」とかいうお蝶チャンと以蔵クンのヒーリング系サウンドだったのが、「ワオ、ワオ、ワオ~ン」とラウドでノイジーなサウンドが体制を占めるようになり、すべてにおいて、妙に殺気立ったフンイキの我が家になってしまいました。
とはいえ、こきちクンには憎めないトコロもあって、我々夫婦はタイヘン楽しい時間を彼から頂いた次第。
感謝の気持ちでいっぱいです。
余談ですが、こきちクンには兄弟がいて、ソノ娘はL.A在住のハズですが、
でも、もう生きてはいらっしゃらないでしょうね。

scene-chapter1-22

chapter1-22
我々バレーボール部の必殺技といえば、それはやはり『フライングレシーブ』であろう。
特に私のような小柄で軽量級の選手には、これ以上の技はないといって過言ではない。
何事にも形から入る私は、当然のごとくシッカと研究し、スルドい『フライングレシーブ』を習得するため、あらゆる努力を惜しまなかった。
習得できたとなると見せたくなるのが人情だ。
私は何かといえば『フライングレシーブ』を連発するようになった。
体育の授業のバスケでは、ボールがコートから出そうになると、フライングレシーブでボールをコートの中に戻した。
女子から歓声があがった。
私はタイヘン満足した。
走り高跳びもフライングレシーブで跳び、自己記録を更新した。
男子からドヨメキがあがった。
私はタイヘン満足した。
走り幅跳びはフライングレシーブで跳ぶと距離が損することを知った。
男子も女子も失笑した。
私はタイヘン恥ずかしかった。
50m走ではフライングレシーブでゴールしようとしたが怖くてできなかった。
これはやらなくて良かった。
体育の授業で、フライングレシーブを連発する私を、体育の先生が堪りかねて、「これ以上やったら張っ倒す」と低い声で囁いた…。
この体育の先生はバレーボール部の顧問監督で、とてもデンジャラスな先生であったので、その時私はチンモクし、フライングレシーブは控えようかなぁと思った。
いつだったか、私は授業中に、校内放送でこの先生に名指しで保健室に呼び出されたことがある。
何事かと急いで行ってみると、先生は保健室で焼き鳥を食っていらっしゃって「この焼き鳥美味いぞ、食え!」とおっしゃった。
私は焼き鳥を食った。
とても美味しかった。
先生の傍らには透明の液体が入ったコップあって、サスガにそれを私には薦めなかったが、先生はグビグビそのトウメイなエキタイをお呑みになっていた。
先生はご機嫌だったが、私は恐れオノノイた。
そんなこともあって、私は意味もなくフライングレシーブをしてはイケナイと心の底から反省した。
しかし、私のフライングレシーブは、意外な展開を見せた。
この年(1969年)10月からTVドラマ『サインはV』が放送スタート、うちの体育館がロケに使われたりして、船橋中学校はにわかにバレーボールブームとなったのである。
で、私のフライングレシーブ…。これが口コミで広がり、私はちょっとした有名人になったのである。
ナンにでもいえることであるが、シツコクやり続けるということは大事なのである。
挙句に私のフライングレシーブを観たさに女子が部活を見学しに来くるようになった。
お箸事件の後、私はゴキブリのように嫌われていたが、名誉を挽回する絶好のチャンスに巡り会えたわけだ。
私は『 機を見るに敏』というモンゴンをこの時初めて知った。
また私は『 千載一遇』というモンゴンをこの時初めて知った。
続く