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或る日の情景~京都界隈01

京の夜桜
今から3年前、友人に会いに京都へ。
夕食に訪れた川べりの洋食屋さんは、友人の行きつけのお店で、窓から垣間見た桜の光景に、深ぁ〜い感銘を受けました。
京都には、一緒に仕事をしたことのある女性ヴォーカリストさんが祇園にいらっしゃって、それが縁でこの界隈の素晴らしさを知りました。
そのヴォーカリストさんは病にも負けず今も健在!
誇り高き古都に生まれて育った女性の美しさと強さは、
時間を重ねてゆくたびに輝きを増してゆくかのようです。
 
友人と食した一品一品はどれもあたりまえのように美味しくて、
洋食でありながら和食を感じさせる味つけは、東京のど真ん中直球ストライクとは趣が違って、内角低め、コーナーぎりぎりカットボールでストライクとでも申しましょうか、
一筋縄ではイカせない、さりげなく振る舞いつつスゴみを感じさせる、いやはやなんともコワイ文化のお土地柄です…。
千年の都と呼ぶにふさわしい風情と佇まい。
洛中に潜む人々の息づかいに触れてみてはいかがでしょうか。

或る日の情景~神田界隈01

栄屋ミルクホール
神田駅西口から、淡路町のレトロな一角に向かう道すがらにシレっと佇む『栄屋ミルクホール』。
その外観、けしてイバッテない感じ。だけど圧倒的!
1945年(昭和20年)創業のラーメン屋さんです。
60年以上も同じ場所で、戦後の面影を強く残すこのお店には数多くの情景が刻まれています。
 
ミルクホールとは、明治、大正期の日本の市街地に数多く存在した飲食店なんだそうで、名前の通り、主にミルクを提供することを目的とした飲食店とのこと。時の政府が日本人の体質改善を目的としてミルクを飲むことを推奨していた明治時代に数多く存在していたようです。
で、今は。
ラーメン&カレーライスセット950円。
これはイバッテます。
これでイイんです。
こうでなくてはイケマセン。
外観だけでなく、店内も昭和の風景が展開します。
でも、
ファッション的な昔風ではありません。
60年以上、しかも神田で築き上げた風情。
只者ではないのです。
近頃流行りのラーメン屋さんには、恐れ多くて入れなくなった私です。
だからこそ、こうしたお店の素晴らしさを伝えたいと思う、今日このごろです。

或る日の情景〜新宿界隈02-思い出横丁

思い出横丁
今日は亡父の命日。
今から32年前の昭和60年、55歳という若さで逝ってしまいました。
生きていれば87歳、どんな爺サンになっていたんでしょうか…。
 
父と通った思い出横丁(その頃はしょんべん横丁といっていた)。
行きつけの『朝起』は今も健在!
さんしょう魚焼、豚の子宮の刺身、豚の睾丸の刺身、カエルの活き造り…!とまぁ、相変わらず元気イッパイです。
父はイイとこ生まれのボンボンで、頭も良くて、慶応大学を一発入学。
地元では神童と謳われ、慶応在学中はテニス選手としてもブイブイいわせて文武両道。
銀座の街を肩で風切ってカッポしていたんだそうな…。
「頭脳明晰、やさ男で、それでいて頑固でワガママでさ、でもそりゃぁぁぁ良いいいいいッ、男だったよ」と、
今ではヒドイ認知症の母は、
要介護5の寝たきりで、私のことも判別不能。
それでも父のことは語ります。
大酒飲みで食いしん坊。
世話好きのお人好し。
いつも良い加減の男振り。
私はこの男を父にもって、誇りに思う今日この頃です。