「壁」タグアーカイブ

或る日の情景~猫06

小吉の咆哮!
彼には生まれつき『噛み癖』がありました。
ソレが巨大化に伴い、、、具体的には、1歳を過ぎて8kgを超えた辺りからヒジョーにデンジャラスになり、このままだと手がつけられない厄介者になってしまいそうでした。
そこで、私共夫婦は話し合い、彼を徹底的にシツケることにしました。
シツケ役は私です。
その時から、こきちクンと私のタタカイが始まったのです。
私としては星一徹と星飛雄馬の『巨人の星』のような感動的・ドラマチック・スパルタ教育を目指したのですが、家内に云わせると『弥次さん喜多さん珍道中』『てなもんや三度笠』的なお笑い風・ オトボケ・テキトー教育だったとのこと、、。
そもそも、、。
彼は望まれて我が家に来たわけではありませんでした、、。
あるヴォーカリストに誘われてお邪魔した横浜のブリーダーさんのお宅で、心ならずも譲って頂いた猫だったのです。
これには家内も困惑気味でした。
だからでしょうか、、。
私共夫婦の心を見透かしたように、こきちクンはアバレます、、。
『漆黒のお人好し以蔵』は、こきちクンのランボーに耐えかねて、数ヶ月後に我が家を去りました。
『シルバーのツンデレお蝶』は、こきちクンのランボーに逆ギレして右クロスカウンターで3度のダウンを奪いテクニカルKO勝ち!
以後こきちクンは沈黙し、お蝶チャンだけには一目置くようになりました。
ところが、こきちクンは私共夫婦にはマッタクもって強気!
オーボーな振る舞いは目を覆うばかり、、。
いたしかたなく私がシツケ役を買って出た次第。
私とこきちクンとの10年にも及ぶタタカイの歴史が始まったのです。

或る日の情景~猫05

お蝶の右クロスカウンター
彼女は気まぐれにジーっと私をみつめてきます、、。
その愛らしさに思わず「どうしたぁ?」と声をかけます。
すると彼女はフト視線をそらします、、。
上手、下手に視線を移し、そして改めて私をみつめます、、。
私はタマらず、左手で彼女の右頬を撫でようとします、、。
すると一閃!!!
彼女の右クロスウンター炸裂!
 
クロスカウンターといえば、不滅の 漫画およびアニメ『あしたのジョー』において、主人公の矢吹丈が得意とした必殺パンチのことで有名です。
この漫画は私が小学生から中学生の頃に連載されました。
クロスカウンターはライバル力石徹を倒すために師匠の丹下段平から伝授され、力石をはじめとするライバルとの戦いで物語中盤までドラマを彩る必殺技的な描かれ方をしていました。
この必殺技をお蝶チャンも得意としていたのです。
シルバーのツンデレお蝶チャンは、キレると大変危険で、 ドライヤーが天敵。
月に一度のシャワー後の、ドライヤーが大の苦手。
それじゃ~というので一度、洗濯物用のカゴに入れてドライヤーをかけたトコロ、大パニック!
前足の爪から血が滲むほど暴れまくって私共夫婦をドン引きさせたこともありました。
一番小柄でしたが、存在感はダントツで、長女として最後まで我が家に君臨していた次第です。
お蝶チャンとは、
家内へのサプライズ・プレゼントで、プチ旅行の帰りがけにペットショップに直行して出会いました。
そのペットショップとは予め連絡をしておいたので、5~6頭のチンチラシルバーを逢わせていただきました。
すると唯一お蝶チャンだけが家内にすり寄り甘えてきたのです。
家内は即決しました。
以来、お蝶チャンと家内はスルドイ絆で結ばれつつ10数年を共に暮らした訳ですね。
今思えば、ヨースルにハナっから私は『お呼びでない』ワケで、それを無理やり仲間に入ろうとする度、お蝶チャンのクロスカウンターを食らっていた次第、、。
ハァ、、。ナンということでしょう、、。

或る日の情景~猫04

流浪の以蔵
オスのブラックペルシャ、人なつっこくて、穏やかで、不器用で、、。
武闘派こきちクンに引きずりこまれた闘争に敗れ、負け犬のようになってしまった以蔵クン、、。
君は今、何処にいらっしゃいますか?
逝ってしまった猫のことが忘れられない還暦のオヤジです。
既に記した通り我が家には3頭の猫がいらっしゃいました。
最初がチンチラシルバーの『お蝶』、次がこの『以蔵』、最後がアメリカンカールの『小吉』。
以蔵クンはブリーダーさんから譲っていただいたペルシャで、血統はとても良い猫でした。
キッカケはお蝶チャンの『ケツの穴事件』で
私が家庭内で孤立し、家内に泣いて頼んで家族にした猫でした。
ところがコリない私の悪行三昧!
酔っ払ってデカイ声を出すは、ドカドカと歩き回るは、嫌がる彼を抱きまくるはで、結局嫌われて、、。
挙句は「以蔵クン♡』と私が呼ぶと、「シャアあああっ!」と威嚇する始末、、。
そして、彼の最大の悲劇は『小吉』の登場、、。
こきちクンはハナっから強気で、しかもミルミル巨大化して、1年も立たないうちに以蔵クンより大きくなって、、。
ツンデレのお蝶は、オーボーなこきちクンに屈しなかったのですが、穏やかな以蔵クンは、イジメられっぱなしで、しまいにはご飯もトイレもさせてもらえない始末、、。
私達夫婦は熟考に熟考を重ね、ある方に引き取ってもらうことにしたのです。
そのある方にはパートナーがいらっしゃって、それはもう大事にしていただいて、シアワセに暮らしていたとの由。
メデタシ、メデタシだったのですが、、。
そのある方たちが別れることになって、以蔵クンはある方のパートナーさんが引き取ることに、、。
私共夫婦は、パートナーさんとは面識もなく、
結局、以蔵クンのその後の消息は知らずじまい、、。
なんとも無責任な飼い主となった私共夫婦です。
せめてもの救いは、こきちクン、お蝶チャンの最後を見とれたことですが、やはりナニかが引っかかって、彼らを亡くして、かれこれ10年になろうとしていますが、もう一度『猫』をと決心できない今日このごろです。