「壁」タグアーカイブ

或る日の情景~猫05

お蝶の右クロスカウンター
彼女は気まぐれにジーっと私をみつめてきます、、。
その愛らしさに思わず「どうしたぁ?」と声をかけます。
すると彼女はフト視線をそらします、、。
上手、下手に視線を移し、そして改めて私をみつめます、、。
私はタマらず、左手で彼女の右頬を撫でようとします、、。
すると一閃!!!
彼女の右クロスウンター炸裂!
 
クロスカウンターといえば、不滅の 漫画およびアニメ『あしたのジョー』において、主人公の矢吹丈が得意とした必殺パンチのことで有名です。
この漫画は私が小学生から中学生の頃に連載されました。
クロスカウンターはライバル力石徹を倒すために師匠の丹下段平から伝授され、力石をはじめとするライバルとの戦いで物語中盤までドラマを彩る必殺技的な描かれ方をしていました。
この必殺技をお蝶チャンも得意としていたのです。
シルバーのツンデレお蝶チャンは、キレると大変危険で、 ドライヤーが天敵。
月に一度のシャワー後の、ドライヤーが大の苦手。
それじゃ~というので一度、洗濯物用のカゴに入れてドライヤーをかけたトコロ、大パニック!
前足の爪から血が滲むほど暴れまくって私共夫婦をドン引きさせたこともありました。
一番小柄でしたが、存在感はダントツで、長女として最後まで我が家に君臨していた次第です。
お蝶チャンとは、
家内へのサプライズ・プレゼントで、プチ旅行の帰りがけにペットショップに直行して出会いました。
そのペットショップとは予め連絡をしておいたので、5~6頭のチンチラシルバーを逢わせていただきました。
すると唯一お蝶チャンだけが家内にすり寄り甘えてきたのです。
家内は即決しました。
以来、お蝶チャンと家内はスルドイ絆で結ばれつつ10数年を共に暮らした訳ですね。
今思えば、ヨースルにハナっから私は『お呼びでない』ワケで、それを無理やり仲間に入ろうとする度、お蝶チャンのクロスカウンターを食らっていた次第、、。
ハァ、、。ナンということでしょう、、。

或る日の情景~猫04

流浪の以蔵
オスのブラックペルシャ、人なつっこくて、穏やかで、不器用で、、。
武闘派こきちクンに引きずりこまれた闘争に敗れ、負け犬のようになってしまった以蔵クン、、。
君は今、何処にいらっしゃいますか?
逝ってしまった猫のことが忘れられない還暦のオヤジです。
既に記した通り我が家には3頭の猫がいらっしゃいました。
最初がチンチラシルバーの『お蝶』、次がこの『以蔵』、最後がアメリカンカールの『小吉』。
以蔵クンはブリーダーさんから譲っていただいたペルシャで、血統はとても良い猫でした。
キッカケはお蝶チャンの『ケツの穴事件』で
私が家庭内で孤立し、家内に泣いて頼んで家族にした猫でした。
ところがコリない私の悪行三昧!
酔っ払ってデカイ声を出すは、ドカドカと歩き回るは、嫌がる彼を抱きまくるはで、結局嫌われて、、。
挙句は「以蔵クン♡』と私が呼ぶと、「シャアあああっ!」と威嚇する始末、、。
そして、彼の最大の悲劇は『小吉』の登場、、。
こきちクンはハナっから強気で、しかもミルミル巨大化して、1年も立たないうちに以蔵クンより大きくなって、、。
ツンデレのお蝶は、オーボーなこきちクンに屈しなかったのですが、穏やかな以蔵クンは、イジメられっぱなしで、しまいにはご飯もトイレもさせてもらえない始末、、。
私達夫婦は熟考に熟考を重ね、ある方に引き取ってもらうことにしたのです。
そのある方にはパートナーがいらっしゃって、それはもう大事にしていただいて、シアワセに暮らしていたとの由。
メデタシ、メデタシだったのですが、、。
そのある方たちが別れることになって、以蔵クンはある方のパートナーさんが引き取ることに、、。
私共夫婦は、パートナーさんとは面識もなく、
結局、以蔵クンのその後の消息は知らずじまい、、。
なんとも無責任な飼い主となった私共夫婦です。
せめてもの救いは、こきちクン、お蝶チャンの最後を見とれたことですが、やはりナニかが引っかかって、彼らを亡くして、かれこれ10年になろうとしていますが、もう一度『猫』をと決心できない今日このごろです。

或る日の情景~猫03

こきちの一分
「こきちクン。」と、呼びかけたところコノ表情です。

通訳しますと。
「ン、なんでぇい!ウルせぇじゃねぇか!」
アンマリな物言いなので、私は口応えしました。
「あのね、もっとキャーイク振り向いて、ニャンニャンとか言えないの?」
 するとコノ表情です。

通訳します。
「おぅ、おぅ、おぅ、ベラぼーめ!何云ってやがんでえい!こちとら江戸っ子でぇい!」
私は沈黙しました…。
こきちクンが、我が家においでになったのは(既に記してますが)、マダ生まれて2ヶ月ちょっとでタイヘン小さかったのですが、なんだかヤタラと強気な子猫でした。
その頃我が家には、チンチラシルバーの『お蝶』、ブラックペルシャの『以蔵』(因みにこきちクンはアメリカンカールの『小吉』)が既にいらっしゃって、静かな空間が定着していたのですが、こきちクンの登場でスッカリ我が家の芸風が変わってしまいました。
こきちクンのキャラは武闘派で、キョーボーかつオーボー!
なんせ、ご飯をいただくにも、戦闘的で、それまでは「ミョウ、ミョウ」とかいうお蝶チャンと以蔵クンのヒーリング系サウンドだったのが、「ワオ、ワオ、ワオ~ン」とラウドでノイジーなサウンドが体制を占めるようになり、すべてにおいて、妙に殺気立ったフンイキの我が家になってしまいました。
とはいえ、こきちクンには憎めないトコロもあって、我々夫婦はタイヘン楽しい時間を彼から頂いた次第。
感謝の気持ちでいっぱいです。
余談ですが、こきちクンには兄弟がいて、ソノ娘はL.A在住のハズですが、
でも、もう生きてはいらっしゃらないでしょうね。