scene-chapter1-3

オヤジの情景
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私にとって一番の『モテキ』は、中学生時代であった。
自分で云うのもオコがましいが、
ナンテたって、私はカワイかったのである。
カワイイのは生まれてすぐからで、
25歳あたりから急激にブサイクになってゆくのだが、
中学時代はホンにカワイイ少年だった。
そういえば、初恋がこの頃だった。
片想いであった。
西川さんという二つ上の先輩で、清楚で控えめな印象の方だった。
うつむき加減の横顔が、見事な佇まいの女性だった…。
だなんて、中学一年生の小わっぱが、思うわけがない。
今、還暦を迎えるお年頃ともなると
『うつむき加減の横顔が、見事な佇まいの女性だった…。』
となるわけである。
西川先輩は、我が船橋中学校のマドンナで、誰からも好かれていた。
ようするに私にとっては高嶺の花で、
それでも私は西川先輩が大好きだった。
そして私はこの時、初めてモンモンとすることを体験した。
だが、私のこの初恋は、呆気なく、
かつ、当たり前のように終わってしまった。
何故なら私は、
ジンジョーではない恋心と
モンモンに直面することとなったからである。
続く

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