或る日の情景~横浜界隈02

黄金町の桜
この街の情景を、一言で片づけてはいけません。
近頃では、新しい街づくりを目指して、
様々なイベントや、環境の整備がなされ、安全・安心の街に変貌していますが、
この街の歴史は、実はただ事ではなかったのです。
私のこの街の印象というと、映画『天国と地獄』(1963年、黒澤明監督作品)。
狭い通りに危ないヒトビトが溢れる生き地獄のようなシーンで、後に大岡川沿いの飲食店がTVのバラエティ番組等でとりあげられた時、コレが同じ場所とは思いもよらず、些か理解ができませんでした。
こうして歩いていても、「オニーサン、 ヨッテッテヨ!」だなんて声かけられて、「いやぁ~、、。オジサンはもう年だから。」とか云ったりして、マジで睨まれたりする自分が見え隠れして困ってしまいます。
その昔は、大岡川の船運を活用した問屋街として栄えたこの界隈。
終戦後ぐらいから、高架下にバラック小屋の飲食店が増殖し、そんな店の中から女性が客を取る店、いわゆる「ちょんの間」が現れ、いつしか関東でも屈指の「青線地帯」として知られるようになりました。
付近の大岡川沿岸にはバラック群がずらりと建ち並ぶ、いわゆる『大岡川スラム』が発祥して、お巡りさんも身の危険を感じる程荒んだ環境だったようです。
今、その大岡川沿いは、遊歩道として生まれ変わり、
特にこの桜の時期はホンワカした景観です。
それでも何か、ただ事ではない気配を感じてしまうのは、
この街が歩んできた歴史がそうさせるのでしょうね。

コメントを残す