或る日の情景~猫10

小猫のこきち
こきちクンは手のひらに乗るくらいの大きさで我が家にやって来ました。
元気イッパイな子猫で、横浜のブリーダー宅から拙宅までの車中でも、ひっきりなしに「ふギゃー、ふギゃー」啼きっぱなしです。
そのノイジーなラウドボイスに、実にフユカイな気分になって運転したことを思い出しました、、。
 
家に着いてからも、怯えることもなく、啼きながら部屋中を徘徊してヤカマシイことしきり、我が家は暗雲がたちこめたような、おも〜い空気になりました。
そして彼は、良くも悪くも我が家の中心になってノサバってゆきます。
さらに、彼はスルドク巨大化します。
手のひらサイズの仔猫だった彼は、
アっ!という間に2kg、、。
オっ!と気付くと4kg、、。
えーっ!で、8kg、、。
あああっ!で……11kg、、。
そ~いえばこの11kgの頃、行きつけの獣医さんのところで定期検診を受けに行った時、初めての三種混合ワクチンを受けに来たそれはもう可愛らしい仔猫と、コレマタ可愛らしい飼い主さんとご一緒したことがありました。
その時初めてワクチンを打たれた仔猫の、「ミョウ、ミョウ」という啼声に、「あ〜…可愛らしい声だなぁ、平和だなぁ、いいなぁ、」と、思わずウットリと聴き入っていた次の瞬間、キャリーバックの中で待機中のこきちクンがアバレはじめました。
彼にとって市販のキャリーバックはとても狭く、身体を折りたたむように収まっており、ムズガッてよく暴れるのです。
「んわお〜ぉぉォン!」と雄叫びもあげています。
『ヤレヤレ、、、またか』
私と獣医さんはもう慣れっこ、、というかキャリーバックからウカツに出すとサマザマな問題が生じるのでホッておきます。
ところが同席した仔猫の飼い主さんはビックリ仰天!
まるでポルターガイストのようにウゴめくキャリーバックにキョーガクの表情です。
その飼い主さんはお会計の時もキャリーバックから目が離せません。
私は面白がって「中、見ますか?」と声をかけ、キャリーバックからこきちクンを出しました。
飼い主さんは固まりました、、。
そして一言「コレはなんというドーブツでしか、、、?」
獣医さんが答えてくれました
「コレはアメリカンカールというドーブツでし。」

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