scene-chapter1-16

chapter1-16
 
ソーコーしているうちに、
私は中学生となり、まずはメデタク仲間外れから解放された。
小学校の卒業式の日、それまで寄って集って私をシカトしてきた連中が「すまなかった」と、
のようなことを云いに来たが、すまないと云いつつ、上から目線だった。
何はともあれ、
新入生の私はハレバレとした気分である。
あの暗い小学校の教室には二度と戻りたくないと、
心の底から思った。
船橋中学校は船橋、廻沢辺りの地域から児童が集まる、
ひと学年6組程度の、当時ではよくある規模の中学校だった。
私の1年E組は、半数以上が初めて会う子達で、
その子達とは瞬く間に友達になった。
私は元気ハツラツ、活発な子供にヘンシンし、
そしてスグさま異性に憧れ、初恋をし、モンモンを経験して、
さらにはバレーボールに入部し、その部活動にも夢中になった。それはもうハイテンションでナイスな日々を過ごすこととなった。
私が中1の頃は、
東京都の中学高バレーボールは9人制で、
前衛3人、中衛3人、後衛3人という編成が基本で、
小柄な私でも、「後衛というポジションがあるんだから」と先輩方は、それはもう熱心に勧誘してくださった。
仲間外れあがりの私にとっては、話しかけてくれたり、優しくされたりすると嬉しくなってしまう。
また、私は小柄なだけでなく、健康的にも弱く、軟弱な身体であったため、
体育系部活動の、噂に聞く体力トレーニングに戦々恐々としていた。
(当時の船橋中学校は運動系部活動が必修だったのである。)
そのへんのところを、勧誘して下さる先輩に、恐る恐る伺ってみたところ、
バレーボール部の先輩曰く、「腕立て伏せが5回、腹筋は3回しかやらない!」という夢のような話であった。
これは事前リサーチにおける、テニス部の、腕立て伏せ・腹筋、各10回づつより好条件であった。
私は迷わずバレーボール部に入部した。
のだが…。
続く

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